お問合せより(FAQ) コンクリートパネルの継ぎ目から水漏れしない?
お客様よりのお問い合わせで、皆様気になることかな、と思いましたので1つご説明しようかと思います。
お問い合わせ内容
Q「パネルとパネルの間から水漏れするのでは?」
A「漏れないのでご安心ください」
「外断熱工法を採用しているため、外装材で全て覆われています。そのため雨水は外装材(+防水シート)で止められコンクリートパネルまで到達しません。そのため漏れないので大丈夫です!」
解説
お客様の疑問はもっともで、プレキャストコンクリート住宅の弱点はなんと言っても継ぎ目です。
本来であれば全て一体で作れれば良いのですが、プレキャストコンクリートは運搬の都合上最大サイズが決まってしまいます。(当社の規格では約3000x約7000が最大サイズ)
そのためパネル同士のジョイントが必要となってくるのですが、ここはどうしても弱点になりがちです。
コンクリートの弱点「コールドジョイント」
コンクリートを連続して打設することが出来ない場合、継ぎ目が発生しますがこのことを「コールドジョイント」と呼び、コンクリートとして一体性が少ないポイントとされ、漏水などの原因となります。
プレキャストコンクリート住宅はこのコールドジョイントが大量に発生している状態で、お客様の疑問はもっともな事です。
コンクリートの一体化やジョイントに関してはいろいろあるのですが、今回の問題である「ジョイント部分からの水漏れ」についてご説明します。冒頭に結論を書いたとおりなのですが、外壁の外気からコンクリート躯体の構造は以下のようになります。
外断熱プレキャストコンクリートの外壁構造
1,外気
2,外装材(窯業サイディング、ガルバリウム鋼板、木製外壁)
3,防水透湿シート
4,断熱材
5,コンクリート躯体
殆どの雨水は外装材で止まり、それをくぐり抜けたごく一部の水も防水透湿シートにより止められます。
そのためコンクリートパネルには水がかからず、そのためパネルの継ぎ目からも水が入らないという仕組みになっています。
コンクリート寿命もアップさせる外断熱工法
このように水も当たらず風も殆ど当たらないため、コンクリートが健全な状況は設計以上に長く続くと思われます。
コンクリートの劣化の原因として風雨があり、酸性雨による中性化が問題視されています。中性化することにより鉄筋の保護能力が下がるからですね。
また、お客様からのお問い合わせで皆様と共有したいことがあったらblogでご紹介させていただきたいと思います。
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