北欧ホームズのブログ

お問合せより(FAQ) 「プレキャストコンクリートは断熱材を一体打設できない?」

お客様より、とあるyoutube番組でプレキャストコンクリート住宅で、断熱材をコンクリートと同時一体打設できないという説明があったがどうなのか?というお問い合わせをいただきました。
その動画では
・現場打ちコンクリートは断熱材を同時打設するから接着力が強く安心。
・プレキャストコンクリートは断熱材を接着剤でくっつけるのでちょっと心配。

とあります。
実際には接着剤使用でも大きな問題は発生しないと考えていますが、一体化打設だと省力化が出来しっかり密着出来るのは間違いないと思います。

先に結論 断熱材の同時一体打設可能!実際に当社でも基礎部分に採用してます。 

日本でプレキャストコンクリート建築に関わったことがある人は極めて少なく、どのように作られるか考えた方は殆どいないと思います。

そのため、出てきた製品見ているだけですので、それに何らかの加工を事前に出来ると考えにくいのですね。これは多くの人がそうで、プレキャストコンクリート製品をカスタマイズ出来る事を知らない人が殆どです。

断熱材をコンクリート打設時に一体化する方法。

これは本当に簡単で、型枠の中に断熱材を設置し、そのまま型枠の中に生コンを入れます。
これでコンクリートと断熱材が一体化したプレキャストコンクリートパネルができあがります。

簡単な図を作りましたので、ご覧ください。

型枠に断熱材をセットして、その後生コンを投入。
原理的には簡単ですね。

一体で使う断熱材は樹脂系断熱材

図は繊維系断熱材(グラスウール、ロックウール)っぽい感じですが、実際には繊維系を使うのは難しく、樹脂系断熱材を使うことになります。
なぜ繊維系断熱材が難しいと言いますと、製品完成後、屋外のヤードにて養生をしますので、その際に繊維系断熱材は濡れてしまって痛んでしまいます。

北欧ホームズでは基礎は樹脂系の断熱材で一体。

写真は実際に使う製品が逆さまになっていますが、コンクリートにしっかりと断熱材がくっついているのがわかると思います。
基礎部分は接合部分で溶接されるため、その部分は断熱材を省いており、溶接後に断熱材を貼り付ける工法となっています。

本体部分も断熱材一体打設が可能ですが、現在のところグラスウールの方がメリットが大きいと考えており、金具を用いた乾式工法にて実施しています。

お客様からの疑問にはできるだけお答えしたいと思いますので、お気軽に何でもお問い合わせください。

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