水害
私たちコンクレタスは、日本で初めて浸水防止塀の実験を行った会社です。
浸水防止塀の開発を通じて、水害から資産と命を守るためには「建物だけ」では不十分であり、
- 土地選び
- 建物の構造・計画
- 外構(塀・敷地計画)
- 保険(火災保険・水災特約)
をセットで考えることが重要だと実感しています。
コンクリート住宅は水害は得意分野となりますが、木造では水害に抵抗することが難しいので、土地選び、保険の活用を積極的に行う必要があります。ページ下部に記載していますのでご覧ください。
水害から資産と命を守る5つの方法
① 危機回避
ハザードマップで浸水の可能性がある土地に家を建てない
もっとも確実な水害対策は、そもそも水が来にくい場所を選ぶことです。
自治体のハザードマップで、
- 浸水深
- 想定される水害の種類(河川氾濫・内水氾濫など)
を確認し、可能な限りリスクの低いエリアを選ぶことが、資産と命を守る第一歩です。
② 垂直避難(プレキャスト前提)
家の中で高い場所に避難できるようにする
浸水リスクのあるエリアでプレキャストコンクリート住宅を採用する場合は、
家の中に**「水が来ても逃げ込める高い場所」**をつくることができます。
- 2階・小屋裏など、構造的に安全性を確保した高い位置
- プレキャスト1階の上に計画された垂直避難スペース
といった形で、構造的な強さを前提にした垂直避難が可能です。
一方で、純粋な木造住宅の場合は、垂直避難を前提にするのが難しいと考えています。
長時間の浸水や強い流れにさらされると構造自体がダメージを受けやすく、
「上の階にいれば安心」とは言い切れないからです。
そのため木造住宅では、
- 「家の中での垂直避難」ではなく
- できるだけ早い段階での「水平避難(外への避難)」
を基本とした計画・考え方が必要になります。
③ 重量抵抗
洪水に流されない、しっかりとしたコンクリート住宅に住む
洪水では、「水が入る」だけでなく、家ごと流されるリスクもあります。
そこで重要なのが、建物そのものの重量と剛性です。
- プレキャストコンクリート住宅は、自重が大きく、構造も一体的なため、
水圧や流れに対して流されにくいのが大きな強みです。
木造を選ぶ場合も、
- 基礎の形状
- アンカーボルト・ホールダウン金物
を丁寧に設計・施工することで、流されにくい家に近づけることができます。
④ 家を囲う
基礎よりも高い塀で敷地を囲み、床下浸水を防ぐ
水害対策では、「どこまで水を入れないか」を決めて、そこを守る発想が有効です。
- 基礎よりも高い高さで敷地を囲う浸水防止塀を設けることで、
床下浸水を防ぎ、建物本体を水から守ることができます。 - 塀は、重量があり・水圧に耐えられる構造であることが重要です。
私たちが行ってきた浸水防止塀の実験でも、
「どの高さまで水を受け止められるか」「どれくらいの水圧に耐えられるか」を確認し、設計に反映しています。
⑤ 水害特約
火災保険で水害リスクをカバーする(床下浸水は対象外)
最後の守りは保険です。
- 火災保険の水災(洪水・高潮・土砂災害など)特約を付けることで、
建物・家財の損害を一定程度カバーできます。
多くの火災保険の水災特約では、
- 「床上浸水」
- または「地盤面からの浸水深が40cm以上」
といった条件が付いていることが一般的です。
つまり、
床下浸水の段階では保険が出ず、
床上浸水・40cm以上になって初めて水災特約の対象になる
というケースが多い、ということです。
ポイント:早めの避難と水災特約の活用(特に木造)
木造で最も難しいのが水害です。
構造上、長時間の浸水や流れにさらされるとダメージが大きく、
垂直避難でやり過ごす、という発想が取りにくい構造です。
そのため木造住宅は、
- 人命については「早めの避難」が大前提
- 建物・家財については火災保険(特に水災特約)と外構計画で守る
という二本立てで考える必要があります。
だからこそ、床下浸水をなんとか防ぐ工夫が重要になります。
一番シンプルな方法のひとつは、
- コンクリート製のブロックなどで、
建物まわりをぐるりと約40cm程度の高さで囲う
というやり方です。
そうすれば、
- その高さまでは物理的に水を止めて床下浸水を防ぎ
- それを超えるような大きな水害になれば、今度は床上浸水となり、水災特約の適用対象になる
という仕組みがつくれます。
水害まとめ
- プレキャストでは
「重量抵抗+垂直避難」という選択肢をとることができます。 - 純木造の場合は、
**「早期避難+外構(床下浸水の防止)+水災特約」**で守る家として考える必要があります。
いずれの構造でも、「命あっての家」です。
早めの避難を大前提にしながら、建物・塀・保険を組み合わせて、
水害から家族と資産を守る多層的な対策を提案していきます。