コンクリート住宅+木製サッシで40db程度の防音性能が標準で実現

防音性能について
快適な生活にはある程度の防音性能が期待されます。
しっかりとした防音能力がある家はそれだけで住宅の高級感がワングレードもツーグレードも上がります。
内窓リフォームでの防音性能向上でしっとりした家に変身
当社は断熱リフォームの一環として、窓の性能向上リフォームを行っています。
殆どが既存窓の内側に窓をもう一つつける内窓工法が多いのですが、これが温熱環境の向上だけでなく、防音にもとても効果があるのです。
施工後にお客様の家に入ると、「しんっ」とした感じで家が一気に静かになることがわかります。
これはシングルガラスの窓に2枚のペアガラス窓(合計3枚のガラス)が追加されたことで
・重くなった
・隙間が減った
・複数の壁が出来た
が効いています。
壁式コンクリート造は45dbもの防音性能
壁式コンクリート住宅は、重いコンクリートを使い、隙間が殆ど無いのが特徴です。
そのため私たちが使う厚さ150mmのコンクリートの場合約45dbの防音効果があると言われています。
これは音のエネルギーを1/32に抑え、例えば外で大きな声(70db)で話しているとき、室内はささやき声(25db)になります。(70db-45db=25db)
一般的な木造の家ですとどうでしょうか。
防音建材を発売する大建工業のホームページを見ると約20dbとされているようです。
(下記の画像は大建工業のホームページより)

https://www.daiken.jp/buildingmaterials/sound/soundproofstructure/
コンクリート造と比べるとかなりの差になります。
音でも弱点はやっぱり窓
コンクリートは誰しもが認める防音性能があります。しかしながら、やはり弱点は窓です。
国産の樹脂窓は性能で木製窓に近くなってきていますが、中空の樹脂なのでどうしても軽いんですね。(35db程度)
また、引き違い窓はどうしても隙間が出来やすいので音が漏れやすくなります。
標準採用の木製窓でも40dbの防音性能
木製サッシは重く、振動減衰製が高いため40db程度とより高い性能になります。
この40dbが家全体としての下限となりますので、全体で見ると40db程度の防音性能と言えるようになります。
また、ガラスを重く、ほかのガラスと厚さを変えるすることで49db、4層ガラスにすることで60dbもの性能を誇る物を選ぶことが出来ます。
木製サッシはガラスの交換など、メーカーに色々リクエストが出せますので面白いですよ。
これは楽器演奏、ホームシアター、カラオケなどがご趣味の方にはかなりの恩恵があるはずです。
使うのに一手間かかる内窓でなく1つの窓やドアでいけるというのがいいですね。
断熱層などを考えたプレキャストコンクリート造の防音性能は55db?
60dbだとコンクリートの防音性能を抜いてしまいますが、実際にはコンクリートの壁だけでなく断熱材や石膏ボードにより恐らく50~55db程度までにはなっているのではないかと思います。
なので窓、ドアに気をつければ家全体を55db程度の防音住宅にすることも可能になってきます。
~防音の法則~
【質量法則】
重いほど良い
【剛性側】
特定の剛性で遮音性能が向上->異なる重さ、振動の素材を使う
【二重壁の法則】
中空層があると飛躍的に遮音性能が向上する
【吸音の法則】
音のエネルギーを熱エネルギーに変換(グラスウールなどの繊維)
音にお悩みの方がいらっしゃれば、是非ご相談ください。
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